投稿日:2016-09-11 | 最終更新日:2022-09-27
3Dプリンターで何かを印刷するとき、普段は角ばったものを出力することが多かったことと、やはりサポート材の除去がめんどくさいというので、なるべくサポート材を多用するような形状の出力は避けていました。
しかし、AutodeskのMeshmixerというソフトが、STLファイルの編集に加え、サポート材も作る事ができるというのを知り、試してみました。
出来上がりは、上の画像のようになりました。
出力したのは thingiverse.comにあったヨッシーのデータです。
左は Repetier-Host というフリーソフトを使って、Slic3rでサポート材を付けて印刷した結果で、
右は Meshmixer でサポート材を付けて、Repetier-Host 内の Slic3r ではスライスしただけの結果です。
Slic3rでは柱のようなサポート材になっているのに対して、Meshmixer では木の枝のようなサポート材が出来上がりました。直感的には Meshmixer の方がサポート材が少なく良さそうに見えますが、ちゃんと支えられていたのでしょうか?
出力するまでの各ソフトの設定と、印刷後のサポート材の除去がどの程度違ったかを以下にまとめます。
【Meshmixer】
Meshmixerの設定は次のように行いました。私が使ったバージョンは11.0.544でした。
Meshmixerを開き、STLファイルを読み込みます。
次に左下の「3Dプリント」というボタンをクリックします。
「プリンタのプロパティ」をクリックすると代表的な3Dプリンターの設定値が読み込まれるようです。
今回はとりあえず「Sample Printer」を選びました。
次にサポート材の設定を行うため、「サポートを追加」ボタンの横にあるスパナとドライバーのボタンをクリックします。
いろいろプリセットがあるようです。今回は「カスタム設定」を選びました。
「角度のしきい値」を45度に変更しました。
スライドバーを動かすと中途半端な数字になるので、数字をクリックしてキーボード入力しました。
画面上ではサポートが必要な部分でしょうか?青く囲まれた部分が出来ました。
これらの表示についてや設定値については、色々勉強する必要がありそうです。
「サポートジェネレータ」と「拡張サポート」の項目は何も変更しませんでした。
値は下記のようになっていました。これらも何が変わるのかよく分かっていませんので、使いこなすには勉強が必要です。。。
「サポートの生成」をクリックしてサポート材を作ります。
下記のようにサポート材が出来上がりました。
エクスポートを押して、サポート材が付いたデータをSTL形式で出力しました。
【Repetier-Host + Slic3r】
使った Repetier-Host のバージョンは1.6.2でした。
ヨッシーのSTLファイルを読み込み、左のスライサタブを選択し、スライサをSlic3rを選択しました。
設定値を変更するために「Configuration」をクリック。
「Layers and perimeters」で、「Layer height」を0.3mmにしました。
Slic3rの設定も色々詰めて綺麗に印刷できるようにしないといけませんが、なかなか出来ていません。たくさんの人が色々な設定値を報告されていますので参考にして変えて行きたいと思っています。
「Support material」の項目で、「Generate support material」をオンにして、「Overhang threshold」を45°にしました。今回は比較のために Meshmixer で設定した値とそろえました。
Slic3rの設定を保存してウィンドウを閉じ、Repetier-Hostに戻って「Slic3rでスライス」ボタンをクリックして印刷データを作成します。出来た結果が次の画像です。
次回、Meshmixer で作ったデータと Repetier-Host + Slic3r で作ったデータを印刷して比較します。